「おっちゃんたち、笑ってる。嬉しいんかなあ。」


2学期のテーマ「さべつのたね(※)」で、暮らしのちがいについて学んでいるグループの人たち。

(※)「さべつのたね」については、こちらをどうぞ。https://kodomono-mori.com/blog/?p=17398

 

ホームレスのおっちゃんたちの暮らしにお邪魔しに行ったり、おっちゃんたちが学校に来て話してくれたりしました。

 

~おっちゃんたちに会いに行った編~

 

「おっちゃんたち、どんな暮らしをしてるんやろうね?」と、ドキドキしながら萩之茶屋周辺へ向かいました。

駅を降りて、道路の方を見ているこどもたちに、「おっちゃんたちがどんな暮らしをしているかは、見ただけじゃ分からんよね。お話したり知ったりしないと本当のところはよく分からへんねん。」と、この日ガイドしてくれた方から、最初にお話がありました。

 

「思ってたより、ホームレスのおっちゃんたち少ないなあ。」

「おっちゃんたちが働いてくれてるから、電車とかが動くのか~。知らんかった」

「なんか、ジュースの値段安くない?50円やって」

「ごはん、何食べてはるんやろ」

「ここの中で、知らん人と隣で寝てんのかあ」

「部屋、小さいなあ」

 

ガイドの方から説明を聞いたり、実際の建物やそれにまつわる話を聞いて、感じることをぽろぽろと口に出すこどもたち。

 

 

道中で、1年生の子がこんなことを言いました。

 

「おっちゃんたち、笑ってる。嬉しいんかなあ。」

 

こどもたちが通るたび、「こんにちは~」と声をかけてくれるこの町のおっちゃんたちが、笑いかけてくれていたことに気がついた様子でした。

 

さて、街歩きを終えると、お弁当を食べて今日の振り返りをして帰りました。

 

…が、振り返りで、

「おっちゃんたちに話しかけてみたかった」

というこどもたちからの声があったので、「じゃあ、帰り道に話しかけてみる?」ということで、何人かのおっちゃんたちにインタビューさせてもらうことにしました。

 

「こんにちは。質問してもいいですか?」

 

どぎまぎしながら、勇気を出して声をかけるこどもたち。

 

「なんや?美人さんばっかりやなあ~」

「将棋しとんねんここで。できる子おんのか?」

「・・・・・(こちらを向いてくれなく、お返事がない)」

 

いろんな反応がありました。

 

また、帰りの電車を待っていると、さっき話しかけたおっちゃんがホームから見え、しばらく見ていると、通りがかりの人に新聞紙を渡してお金をもらっているようでした。

 

「お仕事してる」と、こどもがぽつり。

 

 

今日一日おっちゃんたちの暮らしを見て、こどもたちはどんなことを心で感じたのでしょう。

 

次回はおっちゃんたちが学校へ来てくれて、ゆっくりお話できる機会を持ちます。

 

(M.F)